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特報第二弾

特報第一弾

Introduction 序説

薬売りの現るところ、
モノノ怪の気配あり

〝ナニモノ〟か、より生じた抑えられぬ〝情念〟が〝アヤカシ〟と交わると「モノノ怪」となる。モノノ怪がひき起こす〝怪異〟が人々に襲いかかる時、謎の男〝薬売り〟が忽然と姿を現す。
この世で唯一、モノノ怪を斬り祓うことができる〝退魔の剣〟を携え、荒れ狂うモノノ怪の前に一人立ちはだかる。
『モノノ怪』は、2006年にフジテレビの「ノイタミナ」枠にて異例の高視聴率を記録した『怪~ayakashi~』の一編「化猫」から派生し、2007年にテレビアニメシリーズとして放送されて以来、根強く愛され続けている作品である。
その『モノノ怪』が2024年、大奥を舞台に劇場版として〝新生〟する。豪華絢爛な世界を絵巻物のように描き、細部まで緻密に、時に大胆に表現した美術や、CGと和紙テクスチャを組み合わせた斬新な手法、膨大なカット数と独自の色遣いにより生み出される唯一無二の映像美など、薬売りのミステリアスな魅力と相まって、〝密度〟の濃い世界観に圧倒される。
さらに、個を殺し集団に染まることを強いられる生き辛さ、という現代にも通じる普遍的なテーマ、人間の内面に渦巻く業と願いを描く物語が深い共感を呼ぶ。
誰の心にもモノノ怪の種が根づきかねない混沌としたこの時代に、切なくも強く魂を揺さぶる〝救済〟の物語が立ち上がる。
シリーズの生みの親である中村健治監督の元に集結した、豪華キャスト・スタッフによる完全新作の劇場映画が、新たなる伝説を刻む。

Story 物語

舞台は——大奥
女たちの情念が渦巻く場所。

大奥とは、男子禁制の〝女の園〟であり、重要な官僚機構でもある特別な場所。この地に、新人女中のアサ(黒沢ともよ)とカメ(悠木碧)が足を踏み入れる。キャリアアップを図る才色兼備のアサ、憧れの大奥に居場所を求めるカメ。正反対の二人は初日から、集団に染まるための〝儀式〟に参加させられる。
御年寄の歌山(小山茉美)は、大奥の繁栄と永続を第一に考え女中たちをまとめあげるが、無表情な顔の裏に何かを隠している。そんな中、少しずつ、彼女たちを覆っていく〝何か〟。
ついに決定的な悲劇が起こり、薬売り(神谷浩史)はモノノ怪を追って大奥の中心まで進むが、モノノ怪を斬り祓うことができる退魔の剣は「かたち」「まこと」「ことわり」の三様が揃わなければ、封印を解き抜くことが叶わない。薬売りが大奥に隠された恐ろしくも切ない真実に触れるとき、退魔と救済の儀が始まる――。

Character 登場人物

薬売り 神谷浩史 コメント

薬売り

モノノ怪を斬り祓う力を持つ「退魔の剣」を携える謎多き存在。神出鬼没で怪異に悩まされる人々の前に忽然と現れ、いつの間にか場に溶け込み、浮世離れした外見で周りを魅了する。
時に大胆に、時に冷静に、怪異とそこから起こる事態を眺めながら、モノノ怪となった情念に寄り添いつつも恐ろしくも凶暴な怪異に立ち向かっていく。

アサ 黒沢ともよ コメント

アサ

幼少期から手習いに励み、大奥でキャリアアップを図る新人女中。立場の上下に関係なく自分が疑問に思ったことを堂々と進言する合理的な思考と優れた判断力を持ち、注目を集めるように。大奥入り後すぐに実力を発揮して周囲に認められる。唯一気を許せる存在である同期のカメを何かと気にかけている。

カメ 悠木碧 コメント

カメ

大奥の新人女中でアサとは同期組。一見、天真爛漫で明るい性格だが、散漫で1つのことになかなかうちこむ事が出来ず、周囲の反感をいつも買ってしまうのが悩み。思い切って、自分の居場所を求め憧れの大奥に飛び込んだ。つい卑下してしまう自分とは違い、確固たる己を持った才色兼備なアサに羨望しつつも、支えたいと思える温かな心の持ち主。

歌山 小山茉美 コメント

歌山

大奥の最高職位である「御年寄」を長年務める人物。大奥の繁栄と永続を第一に考え、個の感情は不要と切り捨て冷静に差配を行ってきた。規律を重んじ、威厳のある態度で周囲を恐れさせてはいるが、心の中では誰よりも女中たちと大奥の行く末を案じている。アサの能力を見込み、自身の後継者として白羽の矢を立てるが…。